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筋トレで調子が悪い日、いつもの重量が上がらない時の対処法

筋トレで調子が悪い日に、いつもの重量が上がらないのはよくあることです。その日のトレーニングの調整法、休んだほうがいい日、一時的な不調か停滞期かの見分け方を紹介します。

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ジムのベンチに座って肩にタオルをかけ、ラックのバーベルの横で疲れた表情をしている初心者リフター(ゆったりしたTシャツ)

いつもの重量が今日は重い。これって普通?

はい、普通です。ジムで「今日は弱いな…」って日があるのは当たり前なんですよ。同じ重量でも、日によって体感は変わります。睡眠、食事、水分、ストレス、さらにはトレーニングする時間帯まで、全部が絡みます。

でも安心してください。1日調子が悪いからって、筋肉が減ったわけじゃありません。これまで積み上げたものが、1日で消えることはないんです。

大事なのは、その日のやり方です。

「なんで弱くなる日があるのか」と「原因別の対処」は、3. 弱い日が出る理由と、減らすコツにまとめました。

1. いつもの重量が重い:今日のワークアウトを調整する

ポイントはここなんですけど、調子が悪い日のゴールは「記録更新」じゃなくて「いいフォームで終えること」です。

とはいえ、体が重いからっていきなり重量をガツンと落とす必要はありません。まずは下の手順で、今日の状態を確認しましょう。

  1. 最初の種目を軽めで2-3セット、ウォームアップします。今日扱う重量のだいたい半分くらいから始めて、セットごとに少しずつ上げていきます。詳しくは筋トレ前のウォームアップのやり方へ。
  2. 前回やった重量とレップで1セットやってみます。覚えてなければ、普段の重量とレップでOKです。
  3. 予定どおりレップが全部できたら、そのままメニューどおり進めましょう。
  4. 1-2レップ足りない、または「いつも楽なはずの最初の数レップ」がもうキツい…となったら、残りは次のどれかで調整します。

- 重量を1段階だけ下げる(バーベルなら5-10 lb、ダンベルなら1つ下、マシンならピンを1つ下)→レップ数はキープ。
- 重量はそのままで、セット数を1-2セット減らす。
- 重量とセット数はそのままで、各セットのレップをいつもより2-3回少なくする。

  1. ウォームアップセットの時点で重いなら、今日は短くまとめましょう。いつもの半分くらいのセット数を、軽めの重量でやって帰ってOKです。

その日の「キツさ」に合わせて重量を調整するのは、逃げじゃなくてちゃんとしたトレーニング方法です。経験者を対象にした8週間の研究でも、その日の感覚に合わせて重量を選んだグループは、決め打ちの重量で進めたグループと同じくらい筋力が伸びました(Helms et al., 2018)。

2. 休んだほうがいいタイミング

正直に言うと、調整の正解が「今日はやらない」って日もあります。

  • 発熱、寒気、全身のだるさ、胃腸炎っぽい症状がある。 休みましょう。体調不良のときに運動していいかは、トレーニング記事じゃなくて医師に相談する話です。
  • 挙上中に鋭い痛み(刺すような痛み)が出る。 その種目は中止です。ハードなセットで出る鈍い痛み(パンプや張り)とは別物ですよ。
  • ほとんど寝ていない。 短く軽めにするか、思い切ってオフにしましょう。

1回ワークアウトを飛ばしても、積み上げは崩れません。それより次回、また計画に戻れることのほうが大事なんです。

3. 弱い日が出る理由と、減らすコツ

弱い日の原因は、だいたいこのどれかです。しかも対処はシンプルなんですよ。

  • 睡眠。 6時間以下の睡眠だと、筋力・パワー・持久力などのパフォーマンスが平均で約8%落ちた、というデータがあります。起きてから運動までの時間が長いほど落ちやすい一方で、朝の運動は影響が小さめでした(Craven et al., 2022)。また、寝不足が数日続くと、バーベルスクワットやベンチプレスみたいな多関節種目のほうが、単関節種目(たとえばレッグエクステンション)より筋力が落ちやすかったです(Knowles et al., 2018)。

- どうする? 寝る時間と起きる時間をなるべく揃えましょう。数日寝不足が続いているなら、スクワットやベンチみたいな重い種目は無理に攻めないこと。重量を軽くするか、別日に回すのが賢いです。筋肉は寝ている間に回復しますし、睡眠が短いと回復と成長のスピードが落ちます。睡眠と筋肉の回復も参考にしてください。

  • 食事。 空腹のまま、または普段より明らかに食べていない状態でやると、同じ重量でも重く感じやすいです。

- どうする? トレーニングの数時間前に、いつもどおりの食事を入れておきましょう。

  • 水分。 あまり飲めていない日は、同じメニューでもキツくなります。

- どうする? トレ前にコップ1-2杯飲んで、トレ中もこまめに口をつけましょう。

  • 時間帯。 平均すると、朝より夕方のほうが力が出やすいです。ただ、朝に定期的にトレーニングしていると差は小さくなりますし、長期的な筋力・筋肥大の伸びはどちらの時間帯でも同じくらいでした(Grgic et al., 2019)。

- どうする? なるべく同じ時間帯にやって、体に「この時間に動く」を覚えさせましょう。

  • ストレス。 ストレスが多い大学生ほど、ハードなトレーニング後の4日間で脚の筋力回復が遅かった、という研究があります(Stults-Kolehmainen et al., 2014)。

- どうする? ストレスが強い週は、重量を無理に上げないこと。セクション1の手順で、その日の状態に合わせて調整しましょう。

4. ただの不調?それとも停滞期?ログを見よう

1回の不調で「停滞だ…」って決めつけなくて大丈夫です。まずは同じ種目の直近2-3週間を見てください。

  • 同じ重量でレップが増えている/同じレップで重量が増えている? 途中に不調の日が挟まっても、ちゃんと伸びています。
  • 同じ種目が2-3週間ずっと横ばい、または下がっている? それは「たまたま」以上かもしれません。ここをチェックしましょう。

- 睡眠は足りていますか?食事を抜いていませんか?
- トレーニング量が多すぎて消耗していませんか?何週間もリフトが落ち続ける、しっかり寝ても疲れが抜けない、気分も落ちる…なら要注意です。やりすぎのサインも見ておきましょう。
- ここ2-3週間で、重量やレップを増やすチャレンジをしましたか?していないなら、そろそろ少しだけ上げどきです。少しずつ重量を上げる方法を確認してください。

よくある質問

不調の日に重量を下げたり、セット数を減らしたりしたら、それでも筋肥大に効きますか?

効きます。筋肉にはちゃんと刺激が入りますし、ワークアウト自体を飛ばしていませんからね。1回軽めにしたくらいで、何週間分もの積み上げが消えることはありません。

元気がない日にコーヒーは効きますか?

効く可能性はあります。寝不足と筋力に関する研究をまとめたレビューでも、カフェインは「寝不足の翌日にトレーニングする助け」になり得る方法の1つとして挙げられていました(Knowles et al., 2018)。トレ前に飲むと、疲れを感じにくくなって踏ん張りやすくなります。
ただ、遅い時間に飲むと今夜の睡眠を削りやすいので注意です。トレ前のコーヒーはいつ飲む?でタイミングを確認してください。

筋肉痛があって弱く感じます。ジムは休むべき?

たいていは休まなくてOKです。軽い筋肉痛は普通ですし、ウォームアップしていくと引いていきます。痛くない部位をやるか、重量を下げて進めましょう。

生理中は弱くなりますか?

人によります。78本の研究をまとめたレビューでは、生理が始まった直後はパフォーマンスが少し下がる傾向がありました。ただ差は小さく、根拠も強いとは言いにくい、という結論です(McNulty et al., 2020)。生理中に「明らかに弱い」と感じるなら、その日は重量を1段階下げるか、セット数を減らしましょう。

まずは自分のルーティンを作ろう

Planfitがルーティンを作ってくれて、トレーニング当日は「今日の調子」を選ぶだけで、その日の強度を調整できます。

参考文献

  1. Helms ER, Byrnes RK, Cooke DM, et al. (2018). RPE vs. Percentage 1RM Loading in Periodized Programs Matched for Sets and Repetitions.. Front Physiol. 10.3389/fphys.2018.00247
  2. Craven J, McCartney D, Desbrow B, et al. (2022). Effects of Acute Sleep Loss on Physical Performance: A Systematic and Meta-Analytical Review.. Sports Med. 10.1007/s40279-022-01706-y
  3. Knowles OE, Drinkwater EJ, Urwin CS, et al. (2018). Inadequate sleep and muscle strength: Implications for resistance training.. J Sci Med Sport. 10.1016/j.jsams.2018.01.012
  4. Stults-Kolehmainen MA, Bartholomew JB, Sinha R. (2014). Chronic psychological stress impairs recovery of muscular function and somatic sensations over a 96-hour period.. J Strength Cond Res. 10.1519/JSC.0000000000000335
  5. Grgic J, Lazinica B, Garofolini A, et al. (2019). The effects of time of day-specific resistance training on adaptations in skeletal muscle hypertrophy and muscle strength: A systematic review and meta-analysis.. Chronobiol Int. 10.1080/07420528.2019.1567524
  6. McNulty KL, Elliott-Sale KJ, Dolan E, et al. (2020). The Effects of Menstrual Cycle Phase on Exercise Performance in Eumenorrheic Women: A Systematic Review and Meta-Analysis.. Sports Med. 10.1007/s40279-020-01319-3