カーフレイズは何セット?週12セットが週6セットに勝つ
4 studies · 3 RCTs · Kassiano 2024 & 2023
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結論:週12セット。週3回に分ける
週6セットでカーフレイズをやってるなら、正直まだ伸びしろを置きっぱなしです。
2024年のRCT(被験者をランダムに分けて比較する実験)で、トレーニング未経験の女性61人が6週間カーフトレをしました。週のボリュームは3パターンで、6セット・9セット・12セット。超音波で筋肉の厚みを測っています。結果ははっきりしていて、週12セットのグループは腓腹筋の外側頭(ふくらはぎの後ろ側にある2つの筋肉のうちの1つ)が14.3%増えました。週6セットは8.1%です。さらに、その下にあるヒラメ筋も同じ流れで、12.7% vs 6.7%でした(Kassiano et al., 2024)。
これ、誤差みたいな差じゃないんですよ。週12セットは、週6セットのほぼ2倍のスピードでふくらはぎ全体が育ちました。 しかも大事なのが、9セットは6セットに勝てなかったこと。つまり、効きが一段上がるラインが9〜12セットの間にありそうなんです。
12 sets grew the calf complex 12.0% in 6 weeks. 6 sets got 6.9%.
— Kassiano et al. (2024). Bigger Calves from Doing Higher Resistance Training Volume? Int J Sports Med.
ふくらはぎが他の筋肉よりボリューム多めが必要な理由
ふくらはぎって、姿勢を支える筋肉なんです。立ってるだけでも、歩くだけでも、1日に何百回も働いてますよね。だから持久力寄りにできていて、疲れにくいし回復も早い。少ない刺激だと、他の筋肉ほど「おっ、育つぞ」って反応しにくいんです。
だからこそ、Kassiano et al. (2024)でも週6セットのグループはちゃんと伸びました。伸びたけど、伸びるスピードが遅かっただけなんですよ。
ふくらはぎは、何かしらやればだいたい反応します。問題は、普段の歩きで入ってる刺激を超える「新しい刺激」をちゃんと足せてるかどうかです。
実践のポイントはこれ。カーフレイズを「最後にちょろっと入れる締め」扱いしないこと。 胸や大腿四頭筋と同じで、ふくらはぎにも「今週はこれだけやる」って枠を作りましょう。全身の考え方は how many sets per muscle group per week でまとめています。
膝伸ばし vs 膝曲げ:両方必要です
ここ、見落とす人が多いんですけど、腓腹筋(ふくらはぎの盛り上がりを作る、でかい2頭の筋肉)は膝関節をまたいでいます。膝を曲げると腓腹筋がゆるみやすくなって、そのぶん下にあるヒラメ筋がメインで働くんですよ。
2023年の研究で、膝を伸ばしたカーフレイズと、膝を曲げたカーフレイズを真正面から比べています。膝伸ばし(立ち)は、腓腹筋の内側頭で8.8%・外側頭で14.5%ぶん筋肉の膨らみが大きかった。一方で、膝曲げ(座り)はヒラメ筋の膨らみが15.4%大きかったんです(Kassiano et al., 2023)。
どっちか1つだけだと、片方の筋肉が置いてけぼりになります。
立ちカーフだけならヒラメ筋が足りない。座りカーフだけなら腓腹筋の刺激が足りない。シンプルにそういう話です。
解決策は簡単。週12セットを、立ち(膝伸ばし)と座り(膝曲げ)でだいたい半分ずつにしましょう。 これでふくらはぎ全体をちゃんとカバーできます。
つま先の向きで、腓腹筋の「内側・外側」の効きが変わる
腓腹筋には2つの頭があります。内側頭(内側)と外側頭(外側)ですね。つま先の向きを変えると、どっちに負荷が乗りやすいかが変わります。
9週間のRCT(被験者をランダムに分けて比較する実験)で、つま先を外に向ける・正面・内に向ける、の3パターンで筋肉の厚みを測りました。結果は、つま先外は内側頭が8.4%増えて、つま先内の3.8%より明らかに大きかった。逆に、つま先内は外側頭が9.1%増えて、つま先外の5.5%を上回っています(Nunes et al., 2020)。
とはいえ、これだけでメニューを全部作り直すほどの差ではないです。
でも、内側も外側もバランスよく育てたいなら、週のセットの中でつま先の向きをローテーションする価値はありますよ。コストはゼロで、刺激にちゃんと変化が出ます。
Toes out grew the medial head 8.4%. Toes in grew the lateral head 9.1%.
— Nunes et al. (2020). Different Foot Positioning During Calf Training. J Strength Cond Res.
可動域:伸びたところ(下半分)が一番育つ
これは意外に感じるかもしれません。多くの人は「フルレンジ(下まで下ろして上まで上げる)がいつでも最強」と思いがちですよね。でも腓腹筋に関しては、データがそう言ってません。
2023年のRCT(被験者をランダムに分けて比較する実験)で、女性42人を3グループに分けました。フルレンジ、下半分だけ(かかとを下ろす〜ニュートラル)、上半分だけ(ニュートラル〜つま先立ち)。8週間後、下半分グループは腓腹筋内側頭が15.2%増えました。フルレンジの6.7%の2倍以上で、上半分の3.4%の4倍以上です(Kassiano et al., 2023)。
下のポジションは、腓腹筋が一番伸びた状態で負荷がかかります。ここが「効く合図」なんですよ。
反動でポンポン跳ねて、かかとを落とさないまま回数だけ稼いでると、一番おいしいところを捨ててます。
実践では、ステップ台やカーフブロックを使いましょう。下でかかとを台より下まで落として、軽く止めてから押し上げます。下半分だけに限定する必要はないですけど、下の局面を雑にしないこと。ここだけは守ってください。
The bottom half of the calf raise grew the medial gastrocnemius 15.2% — vs 6.7% for full range.
— Kassiano et al. (2023). Greater Gastrocnemius Hypertrophy After Partial ROM Training at Long Muscle Lengths. J Strength Cond Res.
全部まとめる:シンプルな週間テンプレ
研究の内容を、現場でそのまま使える形にまとめるとこうなります。
目標:週12セットを週3回で(1回4セット)
- 立ち calf raise(膝伸ばし、ステップ台の上):1回あたり2セット。下でかかとを台より下まで落とします。つま先は変化をつけてOK。ある日は正面、次は少し外、みたいに。
- seated calf raise(膝曲げ):1回あたり2セット。立ちだけだと抜けやすいヒラメ筋を拾えます。
- レップ数:1セット15–20 reps、限界近くまで。RCTのやり方は15–20回で限界が来る重さ(15–20RM)でした。つまり、フォームを崩さずに21回目はできない重さってことです(Kassiano et al., 2024)。
- 頻度:週3日。連日は避けましょう。ふくらはぎは回復が早いほうですけど、それでも間に1日は欲しいです。
ゼロから始めるなら、まず週6セット(1回2セット)でスタートして、2–3週間ごとに2セットずつ足していって週12セットに到達しましょう。いきなり初週から12セットにすると、筋肉痛がちゃんと来ます。
Planfitだと、ここが自動化されます
Planfitは、トレーニング歴と目的に合わせて、立ちカーフと座りカーフの両方をセッションに組み込みます。各セットのおすすめ重量とレップ数も出しますし、週の合計ボリュームも自動で集計して「週12セットに届いてるか」をすぐ確認できます。今の重量がラクになってきたら、負荷を上げるタイミングも教えてくれますよ。研究が言ってる「結局これが伸びる」っていう漸進性過負荷の考え方を、そのまま回せる感じです。
上のテンプレを暗記しなくても大丈夫。アプリがそのまま回してくれます。
参考文献
- Kassiano W et al. (2024). Bigger Calves from Doing Higher Resistance Training Volume?. Int J Sports Med. 10.1055/a-2316-7885
- Kassiano W et al. (2023). Greater Gastrocnemius Muscle Hypertrophy After Partial Range of Motion Training Performed at Long Muscle Lengths.. J Strength Cond Res. 10.1519/JSC.0000000000004460
- Kassiano W et al. (2023). Muscle Swelling of the Triceps Surae in Response to Straight-Leg and Bent-Leg Calf Raise Exercises in Young Women.. J Strength Cond Res. 10.1519/JSC.0000000000004491
- Nunes JP et al. (2020). Different Foot Positioning During Calf Training to Induce Portion-Specific Gastrocnemius Muscle Hypertrophy.. J Strength Cond Res. 10.1519/JSC.0000000000003674